オーストラリアの世界遺産、出題傾向はこれだ!混同出題に注意
今年も世界遺産検定が近づいてきましたね。
本日はオーストラリアで頻出な自然遺産、出題されやすい傾向を紹介したいと思います。
Contents
オーストラリアの世界遺産数
初めにオーストラリアの遺産登録数を確認しましょう。
2024年6月現在、20件となっています。
文化遺産や複合遺産と比べ、自然遺産が圧倒的に多いことがよくわかりますね。
文化遺産 | 4件 |
自然遺産 | 12件 |
複合遺産 | 4件 |
合計 | 20件 |
地図で位置を確認しよう!
頻出する自然遺産を地図にしてみました。
この後各遺産の特徴を述べますが、位置と一緒に覚えてくださいね。
具体的な勉強方法
ここからは、私の経験に基づいた具体的な勉強方法をお伝えします。
遺産ごとのキーワードをしっかり覚える
私が勉強していた中で、過去問によく出ていた遺産をまとめます。どれも似ていますが、場所や特徴をよく確認すると違いが見えてきます。
その自然遺産はいつどうやってできたか、島や山の名前、長さや標高、生息する生物を中心にキーワードをしっかり覚えましょう!
遺産名 | 特徴、キーワード |
グレート・バリア・リーフ 1981/ⅶ,ⅷ,ⅸ,ⅹ | ・北東沿岸に全長約2,300mに渡って広がる ・世界最大のサンゴ礁 ・海水温の上昇、港湾工事などによる水質汚染によりサンゴの白化で、危機遺産リストが懸念されている |
ロード・ハウ群島 1982/ⅶ,ⅹ | ・海底火山が隆起して約700万年前に誕生 ・南部にガウア山、リッジバード山がそびえる ・飛べない鳥のロードハウクイナが生息 |
シャーク湾 1991/ⅶ,ⅷ,ⅸ,ⅹ | ・ジュゴンの最大の生息地 ・ストロマトライトが群生する |
フレーザー島 1992/ⅶ,ⅷ,ⅸ | ・東海岸約120kmに広がる ・世界最大の砂の島 ・東部にあるグレート・ディヴァイディング山脈で削られた砂が堆積して誕生した ・先住民バジャラがこの地に定住 |
ハード島とマクドナルド島 1997/ⅷ,ⅸ | ・ハード島には標高2,745mのマウソン山がそびえる ・原始のままの生態系が残されている |
マックォーリー島 1997/ⅶ,ⅷ | ・プレートテクトニクス理論を証明した島(プレート同士の衝突で隆起して誕生) ・マントルが噴出した玄武岩が見られる ・オットセイ、ペンギン、固有種のロイヤルペンギンが生息 |
ニンガルー・コースト 2011/ⅶ,ⅹ | ・北西部に位置し、世界最長の近海岩礁が存在 ・ウミガメの生息地 ・ジンベエザメの回遊域 ・陸地部分のケープレンジ半島にも貴重な動植物が多い |
ニュージーランドの遺産と混ぜた出題に注意
オーストラリアの遺産はもちろん、ニュージーランドの遺産とも混ぜて出題されるので注意してください。
【出題例】
・『ニンガルー・コースト』…ウミガメとケープレンジ半島が特徴だが、他動物や他の島と混ぜて出題
・『シャーク湾』…ストロマトライトが特徴だが、ドロマイト、モレーンなどと混同して出題
・『グレート・バリア・リーフ』…まだ危機遺産に登録されていないが、登録されたと出題
【ニュージーランドの遺産と混合させた出題例】
・『シャーク湾』『マックォーリー島』『ハード島とマクドナルド島』…テ・ワヒポウナムを回答させる際の選択肢の一部として出題
・『シャーク湾』…ニュージーランドが保有する遺産として引っ掛け出題
・『ロード・ハウ群島』…700万年前に海底火山が誕生、ガウア山とリッジバード山、クイナをキーワードとして出題。選択肢の中にテ・ワヒポウナムを入れて出題
私が5年分の過去問を解いた中で、大体1試験に1問はオーストラリアとニュージーランドの自然遺産が出ている傾向があります。1問は2,3点ですが大きいですので、しっかりと対策しましょう。
文化遺産、複合遺産も頻出!
オーストラリアの遺産は、自然遺産だけでなく文化遺産、複合遺産もとてもよく出題されます。
私の経験上から、頻出の遺産にも◎をしました。◎がない遺産が出ないわけではないので満遍なく勉強していただきたいですが、時間がない時や優先順位をつける際に参考にしていただけたらと思います。
種類 | 頻出 | 遺産名 |
自然遺産(上記以外) | ◎ | 『オーストラリアのゴンドワナ雨林』 |
『オーストラリアの哺乳類の化石保存地区』 | ||
『クイーンズランドの湿潤熱帯地域』 | ||
『パーヌルル国立公園』 | ||
『ブルー・マウンテンズ地域』 | ||
文化遺産 | ◎ | 『王立展示館とカールトン庭園』 |
◎ | 『オーストラリアの囚人収容所遺跡群』 | |
◎ | 『シドニーのオペラハウス』 | |
『バジ・ビムの文化的景観』 | ||
複合遺産 | ◎ | 『ウィランドラ湖地域』 |
◎ | 『ウルル、カタ・ジュタ国立公園』 | |
◎ | 『カカドゥ国立公園』 | |
◎ | 『タスマニア原生地帯』 |
まとめ
今回は頻出、かつ間違いやすいオーストラリアの遺産を見てきました。
テキストをしっかり読んでいただき、注意点として上記を参考としていただけたら幸いです。
[オーストラリアの間違いやすい自然遺産まとめ]
・世界遺産は20件(自然遺産12件、文化遺産4件、複合遺産4件)
・地図で覚える
・その遺産はいつどうやってできたか、島や山の名前、長さや標高、生息する生物を中心に覚える
・オーストラリアの他の遺産、ニュージーランドの遺産を混ぜて出題されるため、出題傾向を把握する
いよいよ世界遺産検定です!最後まで諦めずに、試験の直前までテキストや自分でまとめたノートを確認しましょう。私も直前にテキストであまり勉強していなかった遺産を見ていると、なんとその遺産が出題されました。
勉強してきた自分に自信を持って頑張ってください!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。