中国の世界遺産、九寨溝の特徴とは?黄龍との違いも合わせて解説!

今回は中国の自然遺産を見ていきます。

中国自然遺産は漢字が多く特徴も似ているため間違えやすく、そして出題されやすいです。
今回は間違いやすい点をまとめましたので、整理するのに参考にしていただければ幸いです。

中国の世界遺産

まずは中国全体の遺産登録数を見てみましょう。
2023年11月現在、中国の世界遺産数は57件となっています。
登録数としてはイタリアの1位に次いで、現在第2位となっています。

文化遺産    39件   
自然遺産 14件
複合遺産 4件
合計57件

頻出する中国の自然遺産

14件の自然遺産の中で頻出し、混同して出題されやすい4つの遺産をまとめます(内1件複合遺産)。
キーワードはこちらの表を見ながら覚えてもらえればOKです。

遺産名特徴
九寨溝:歴史的・景観的重要地区
1992/ⅶ
・岷山山脈のカルスト台地が侵食されてできた渓谷
・五花海
・ジャイアントパンダ保護区
黄龍:歴史的・景観的重要地区
1992/ⅶ
・玉翠山麓
・黄龍彩池群、石塔鎮海
・ジャイアントパンダ、キンシコウの生息地
武陵源:歴史的・景観的重要地区
1992/ⅶ
・100~400mの珪岩の柱が3100本
・一部は中国初の森林公園
・チュウゴクサンショウウオの生息地
武夷山
1999/ⅲ,ⅵ,ⅶ,ⅹ
・九曲渓
・複合遺産
・ユネスコの生物圏保存地域

同じ年、同じ登録基準で登録

表を見てもらえるとわかるように、「九寨溝」「黄龍」「武陵源」の3つは1992年に同じⅶの基準で登録されています。(当時は登録数に制限がありませんでしたが、2020年以降、各国が審査に出せる遺産数は文化遺産・自然遺産合わせて1件となりました。)

登録基準ⅶは「自然美や景観美」を示していますので、雄大な土地の中での中国自然遺産の美しさを感じることができますね。

混同しての出題に注意

世界遺産検定1級では、各遺産の特徴に関して混ぜて出題されるので注意してください。

[出題例]
 「九寨溝」と「黄龍」…  岷山山脈、玉翠山麓を混ぜて出題
 「九寨溝」と「黄龍」と「武夷山」…  五花海、黄龍彩池群、石塔鎮海、九曲渓を混ぜて出題
 「九寨溝」と「黄龍」と「武陵源」…  生息する動物を混ぜて出題

この辺りは頻出問題のため、各遺産の特徴をしっかりと押さえましょう。

まとめ

今回は世界の自然遺産の中で頻出される中国の自然遺産を見てきました。
テキストもよく読んで頂き、まとめとして上記の表をぜひ参考にしてください。

[中国の自然遺産まとめ]

・中国の世界遺産は57件(うち14件が自然遺産、4件は複合遺産)
・「九寨溝」「黄龍」「武夷山」「武陵源」に関して混同して出題されやすいため、特徴をしっかりと抑えることが大切


次回は自然遺産に関連して、世界遺産に生息する生物まとめという記事をぜひ読んでみて下さい!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

writer

世界遺産が好きな会社員女性です。世界遺産検定は、会社で働きながらも世界遺産検定1級,2級ともに一発合格することができました。自分なりにまとめたり、工夫をしながら勉強したので、このブログでは一発合格のために役立つ私なりの勉強法を紹介いたします。

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